DISTRIBUTION

『スウィート ヒアアフター』フライヤー

スウィート ヒアアフター1998

THE SWEET HEREAFTER

【監督/脚本】アトム・エゴヤン 【撮影】ポール・サロシー 【音楽】マイケル・ダンナ 【キャスト】イアン・ホルム/サラ・ポーリー/ブルース・グリーンウッド
スクールバスは湖に沈み、小さな町は悲しみに包まれた喪失の日々を乗り越えてたどりつく、穏やかなその後

ある冬の日、子供たちの楽しげな声に包まれて走っていたスクールバスが、凍った道路から湖に転落し、22人の犠牲者を出した。ほどなくして有能な弁護士スティーブンスが、この悲しみに包まれた町にやってくる。彼は子供を亡くした親の怒りをあおり立て、悲しみのやりばを求めていた人々に、集団提訴を起こすよう説得する。スティーブンスが彼らと話す過程で明らかになる、町の人々の複雑な関係とかくされていた秘密。生き残った少女ニコールは、事故と提訴沙汰によってバラバラになりかけていた町を再び一つにするため、勇気をもって"偽証"を行う。町には独特の法としきたりがあり、彼女によって運命を受け入れた町の人々は、辛いながらも現実も受け入れ、穏やかな日々を生きていく。

『ジャンク・メール』フライヤー

ジャンク・メール1998

JUNK MAIL

【監督】ポール・シュレットアウネ 【脚本】ポール・シュレットアウネ/ヨニー・ハールベルグ 【製作】ダーグ・ヌールダール/ペーテル・ブー 【撮影】ヒェル・ヴァスダール 【オリジナル音楽】ヨアキム・ホルベック 【キャスト】ロバート・シャーシュタ/アンドリーネ・セーテル/ペール・エーギル・アスケ/エーリ・アンネ・リンネスタ
リーナ「なぜついてくるの?」 ポストマン「さあ」 リーナ「ずっと?」 ポストマン「ああ」

主人公ロイは"歩き回ること"だけが特技のさえないポストマン(郵便配達員)。退屈な毎日にうんざりして、ときには他人の手紙を開けたりするいけないヤツだ。そんな彼がある日出会った女性リーナ。偶然、彼女が郵便受けに忘れていった鍵で部屋に入り込んだロイは、かかってきた電話の留守録を聞いて、犯罪の臭いを嗅ぎとる。彼女の部屋に隠されていた大金、病院で手当てを受ける瀕死のガードマン、彼女を脅かす男の影・・・・・・。事件の真相がわかってくるにつれ、リーナへの思いは募るばかり。やがてロイは、リーナの身を守るために、その危険な男に近づいていく。ロイの不純な行為がきっかけで知り合った二人。ロイの純粋にリーナを思う気持ちは、果たして彼女の怒りを冷まし、心を溶かすことができるだろうか?すべてが終わり、秘密もなくなったとき、二人は一緒に道を歩き出す。その道の向こうに見えるのは、白々と明けてゆく空。ほのかに希望の光を滲ませるこの美しいラストシーンには、思わず胸が熱くなる。

『スライディング・ドア』フライヤー

スライディング・ドア1998

SLIDING DOORS

【監督/脚本】ピーター・ホーウィット 【製作】シドニー・ポラック 【撮影】レミ・エイドファラシン 【音楽】デヴィッド・ハーシュフェルダー 【衣装デザイン】ジル・テイラー 【衣装】カルバン・クライン 【キャスト】グウィネス・パルトロウ/ジョン・ハンナ/ジョン・リンチ/ジーン・トリプルホーン
この恋、ひとつじゃない。
もし、その電車に乗り遅れたら・・・もし、その電車に乗れたら・・・彼女の恋の運命は、一枚のドアから始まった。

ヘレンは広告代理店のエグゼクティブ。作家志望のボーイフレンド、ジェリーと同棲中。ところがある日、ヘレンは突然会社をクビになり、そのときから彼女の人生は"ふたつの"不思議な運命をたどっていく――。閉まりかかったドアから飛び乗った地下鉄の車内で、ヘレンはステキな男性ジェームズに出会う。そして家に帰った彼女は、ジェリーが昔の恋人リディアとベッドの中にいるのを目撃する。だが、もしも・・・?ドアが閉まって地下鉄に乗れなかったとしたら?帰宅したのはリディアが帰った後。ジェリーの裏切りを知ることもなかった・・・。ドアの開閉によって、違う方向へ進んでいくふたつの人生。ふたつの恋の行方。一人のヘレンは失恋に傷つきながらジェームズとの新しい恋に踏み出し、もう一人のヘレンは次第にジェリーとリディアの関係に気づき始める。そして、ヘレンが一人に戻ったとき、彼女が見つけたものは・・・?

『ボンデージ・ゲーム』フライヤー

ボンデージ・ゲーム1997

BONDAGE GAME/VICIOUS CIRCLES

【監督】アレクサンダー・ウィットロー 【製作総指揮】ニック・パウエル/スティーブン・ウーリー 【共同製作】葛井克亮/フラン・ルーベン・クズイ/バリー・バーンホルツ 【キャスト】キャロライン・ロウリー/加藤雅也/ベン・ギャザラ/ポール・ヒップ/ジェローム・デイヴィス/カミーラ・オヴァーバイ・ルース
ボンデージ、それは女にとって復讐の証

パリ郊外の墓地―。葬られようとしてるのはアメリカ人のモデル、アンディ。手錠をかけられたまま悲痛な表情で彼女を見送るディラン。いったいこの二人に何が起こったのか?
6週間前、麻薬の運び人をして捕まったディランを救うため、アンディはある秘密サークルに入ることを決意する。それは世界のトップクラスの男たちにオークションで"完璧な女"を提供する、高級コールガール組織だった・・・。

『ミクロコスモス』フライヤー

ミクロコスモス1997

MICROCOSMOS

【監督/脚本/撮影】クロード・ニューリザニー/マリー・プレンヌー 【編集】マリー・ジョゼフ・ヨヨット 【音響】フィリップ・バルボー/ベルナール・ルルー 【音響制作】ロラン・カグリオ 【製作総指揮】ミシェル・フォール/フィリップ・ゴティエ 【製作】ガラテ・フィルム/ジャック・ペラン 【オリジナル音楽】ブリュノ・クーレ 【歌】小林真理(カタツムリの歌/-"L'amour des escargots"-) 【監修】奥本大三郎 【日本語字幕】椎名誠 【イラスト】沢野ひとし
虫の話だと思ったら、人間の物語だった。

1996年カンヌ映画祭で上映されるや否や、大センセーションを巻き起こし、超クローズアップで現れる虫たちのパフォーマンスに話題騒然!観客たちは、そのダイナミックなミクロの画像とミクロの画像のクオリティの高さに、すっかり魅了されてしまった。大自然で生きる虫たちの壮大なドラマを美しい映像と華麗な音楽で描き出したナチュラル・フィクション。

『17 セブンティーン』フライヤー

17 セブンティーン1997

TELLING LIES IN AMERICA

【監督】ガイ・ファーランド 【撮影監督】レイナルド・ビラロボス 【共同製作総指揮】カズ・クズイ 【共同製作】フレッド・カルーソ 【製作総指揮】ブライアン・スウォードストロム/ミッキー・リデル/ナオミ・エスターハス 【製作】ベン・マイロン/フラン・ルーベン・クズイ 【脚本】ジョー・エスターハス 【キャスト】ケビン・ベーコン/ブラッド・レンフロ/マクシミリアン・シェル
憧れのDJビリー・マジックとの出会い。それは17歳のカーチィーにとって大人への危険すぎる入り口だった――。

1961年・アメリカ、クリーブランド。カーチィー・ジョナス(ブラッド・レンフロ)は、17歳のハンガリー移民。そんな彼は、憧れの人気DJビリー・マジック(ケビン・ベーコン)との出会いによって夢のような日々を過ごす。取り巻きの女性ファンに囲まれ、真っ赤なキャデラックを乗り回すビリーを、アメリカ的なクールさのシンボルとして崇拝するカーチィー。しかしビリーには、影響力を笠に着て、レコード会社からリベートを受け取るダーティーな一面があった。それを知ったカーチィーのショックと失望。そんな心の傷は、彼に大人への一歩を踏み出させる・・・・・・。

『カフェ・オ・レ』フライヤー

カフェ・オ・レ1998

METISSE

【監督/脚本/主演】マチュー・カソヴィッツ 【プロデューサー】クリストフ・ロシニョン 【キャスト】ユーベル・クンデ/ジュリー・モデュエシュ/ヴァンサン・カッセル
女のコ1人に、男のコ2人。
コーヒーとミルクにお砂糖が入って何になる?

ローラ(ジュリー・モデュエシュ)はアンティーユの混血。18歳の女の子。椅子から転げ落ちそうな美人で蜂蜜色の肌をして性格は最低!? 彼女には二人の恋人がいて二人を同じだけ愛してる。一人は黒人、もう一人は白人。ジャマル(ユーベル・クンデ)はスポーツマンでエリート。アフリカの外交官の家の息子で真っ黒な肌をした大学生でブランドのスーツを着こなしている。フェリックス(マチュー・カソヴィッツ)はパリ郊外バンリューに住み自転車宅配便のバイトでパリを駆け巡りナイキのシューズをコレクションするいまどきの青年。この二人の共通点は、20歳という年齢とローラだけ。ある日、お互いに存在を知らなかったジャマルとフェリックスを一緒に部屋に招待して、妊娠してると告げるローラ。その日から二人のバトルが始まった・・・。

『アサシンズ』フライヤー

アサシンズ1998

ASSASSIN(S)

【監督/脚本/主演】マチュー・カソヴィッツ 【プロデューサー】クリストフ・ロシニョン 【脚本】ニコラ・ブクリエフ 【共同製作】ル・ステューディオ・カナル・プリュスラ・セット・シネマ 【キャスト】ミシェル・セロー/メディ・ベノーファ
時代を撃て!少年はまるでTVのリモコンに触るかのように、銃の引き金を引いた。

鋭い眼光に異様な緊張感みなぎらせる老人ヴァグネル。彼は40年以上にわたって、まるで職人のように暗殺者という仕事に誇りを持って生きてきた。仕事にも私生活にも情熱や欲情を見い出せない25歳の青年マックス。彼を見て自分の後継者とにらんだヴァグネルは、殺しのテクニックと心得を伝授し始める。しかし暗殺者になるためには感傷的で繊細すぎたマックスは、13歳の少年メディにその任を預けようとする。テレビで育ち、ストリート・カルチャーにどっぷり浸かったメディは、はたしてヴァグネルの弟子になれるのだろうか?

『ウェルカム・ドールハウス』フライヤー

ウェルカム・ドールハウス1997

Welcome to the DollHouse

【監督/脚本/製作】トッド・ソロンズ 【製作総指揮】ドム・バスコム 【編集】アラン・オクスマン 【撮影】ランディ・ドラモンド 【音楽】ジル・ウィソフ 【キャスト】ヘザー・マタラーゾ/ブレンダン・セクストン・ジュニア/エリック・メビウス/ダリア・カリーニナ/マシュー・フェイバー/アンジェラ・ピエトロピント
女の子がみんな人形遊びが好きなワケじゃない!
限りなくブラックコメディーに近いオフビートな笑いとドキュメンタリーにも通じる現実直視の精神を絶妙に混ぜ合わせ、思春期の少女の苦悩を今までにない角度から取り上げた作品。
『ブルー・タートルの夢/スティング』フライヤー

ラヴ&カタストロフィ1997

LOVE and other catastrophes

【監督】エマ・ケイト・クローガン 【原作】スタヴロス・アンドニス・エフシミオウ 【音楽】オレ・ウィター 【キャスト】フランセス・オコナー/アリス・ガナー/ラダ・ミッチェル/マット・デイ/マシュー・ディクティンスキー
愛ってどうしていつもうまくいかないの

水槽の中で泳ぐ金魚、たくさんのバービー人形、深いブルーでコーディネイトされた自分だけの部屋。7歳になるその少女は、素敵なパパとママに囲まれて暮らしている。それは、どこにでもある、幸せそうな家庭の風景だった。でも、たったひとつだけ、彼女には問題があった。3歳のころから、自ら口をきくことをやめてしまった・・・・・・。

『クワイエット・ルーム』フライヤー

クワイエット・ルーム1997

The Quiet room

【監督/脚本】ロルフ・デ・へ―ル 【撮影】トニー・クラーク 【編集】タニア・ネーム 【音楽】グラハム・ターディフ 【製作】ドメニコ・プロカッチ/ロルフ・デ・へ―ル 【キャスト】クロエ・ファーガソン/フィービー・ファーガソン/セリーヌ・オラーリ/ポール・ブラックウェル
言葉はいらない。キスがほしいの。

新学期を迎え、新居に越したばかりの映画学科の学生ミアとアリスはルームメイトを探してる。このロマンティック・コメディーでは、ミアに次々と振りかかる、大学生ならではのトホホな災難を中心に、彼女のガールフレンド、ダニ、「左利き、正直で、映画の趣味があう」彼氏を探しているアリス、イカれた連中ばかりの寮生活に見切りをつけ、部屋探しを始めた生真面目なマイケル、女性と寝るのは簡単だが、愛することに自信を持てないクールなアリの5人の大学生が経験するたった一日の出来事をユーモアと皮肉たっぷりに描いたライブ感覚ムービー。

『シャイン』フライヤー

シャイン1997

SHINE

【監督】スコット・ヒックス 【脚本】ジャン・サルディ 【撮影】ジェフリー・シンプソン A.C.S. 【製作】ジェーン・スコット 【編集】ピップ・カーメル 【音楽】デビィッド・ハーシュフェルダー 【キャスト】ジェフリー・ラッシュ/ノア・テイラー/アレックス・ラファロウィッツ/アーミン・ミューラー・スタール/リン・レッドグレイヴ/サー・ジョンギールグッド
誰があなたを輝かせるの。あなたは誰を輝かせるの。ひとりの女性の愛が天才ピアニストを誕生させた。

本作中で聞かれるピアノ演奏の大半は、デヴィッド・ヘルフゴット本人によるものである。幼い頃から、非凡な才能を示したヘルフゴットはバルトークの弟子についてラフマニノフのピアノ演奏曲第3番を学び、十代ですでに国際的なコンペティションで6回優勝し、若くしてその才能を認められる。ところが、突如として病に冒された彼は10年間演奏から離れた生活を送ることになる。しかし、84年には見事リサイタルで復帰。ヨーロッパ中で絶賛された。
一方、ロシア貴族出身であるラフマニノフは、幼年時代に数々の不幸を経験。チャイコフスキーのお墨付きを得るなど早くから天才的な才能を示すが、元々神経質だったこともあり、交響曲第1番の失敗によりノイローゼとなり、3年間活動停止後、睡眠療法の末、生まれたのがピアノ協奏曲第2番。その後、1909年にアメリカで初演され本作中で繰り返し聴かれるのがピアノ協奏曲第3番なのである。